日本100名城(11)
二本松城(にほんまつじょう)は、福島県二本松市郭内にある日本の城(平山城)。日本100名城の一つ。二本松城は、同じ場所に、中世と近世の城郭が、2つ存在する珍しい城址である。一つは、標高345mの白旗山の山頂にある、南北朝時代における奥州探題畠山氏の古城であり、もう一つは、山麓にある、藩政時代における丹羽氏10万石の城址である。白河より移封された丹羽光重公は10年の歳月をかけて築城したものです。戊辰戦争により落城、昭和57年に箕輪門が復元され、苔むした石垣に見事な庭園美にいにしえの昔が偲ばれます、別名、霞ヶ城・白旗城と呼ばれる。平成19年(2007年)7月26日、二本松城跡として国の史跡に指定された。「霞ヶ城公園」として日本桜名所100選に選定されている。
二本松城跡は、現在「霞ヶ城公園」として整備されており、石垣と再建された箕輪門がある。山上の本丸には天守台、石垣が近年になって再構築された。また、公園の東入口右側にある自然石に、寛延2年(1749)二本松藩7代藩主・丹羽高寛が、家臣で儒学者岩井田昨非の献策により、一夜のうちに自然石に藩政改革と綱紀粛正の指針として刻ませた、「戒石銘碑」があり、昭和10年(1935年)に「旧二本松藩戒石銘碑」として国の史跡に指定されている。
城郭由来の建造物として、県指定文化財の茶亭「洗心亭」(江戸時代の茶室で、公園内のもっとも見晴らしのいい場所にあり、閑雅な趣があり、風流人や名士の茶会などが開かれています。)が、明治時代に城内に再移築され現存する。