日本100名城(35)

金沢城(かなざわじょう)は、石川県金沢市丸の内にあった日本の城。金沢平野のほぼ中央を流れる犀川浅野川とに挟まれた小立野台地の先端に築かれた、戦国時代から江戸時代にかけての梯郭式の平山城である(かつて「尾山」と呼ばれたのもこの地形に因む)。櫓や門に見られる、白漆喰の壁にせん瓦 を施した海鼠(なまこ)壁と屋根に白い鉛瓦が葺かれた外観、櫓1重目や塀に付けられた唐破風や入母屋破風の出窓は、金沢城の建築の特徴である。江戸時代には加賀藩主前田氏の居城だった。城址は国の史跡に指定されている。

この地は加賀一向一揆の拠点で浄土真宗の寺院である「尾山御坊(おやまごぼう、または御山御坊)」であった。寺とはいうものの大阪の石山本願寺(大坂御坊)と同じく石垣を廻らした城ともよべる要塞でもあった。織田信長一揆を攻め落とし、跡地に金沢城を築いて佐久間盛政を置いた。後に盛政が賤ヶ岳の戦い羽柴秀吉により討たれ、秀吉は金沢城前田利家に与えた。利家は文禄元年(1592年)から改修工事を始め、曲輪や堀の拡張、5重の天守や櫓を建て並べた。兼六園は、加賀藩五代藩主前田綱紀金沢城に付属してつくらせた大名庭園である。

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縄張り図

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1975年当時の金沢城址(金沢大学丸の内キャンパス)

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三ノ丸

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三十間長屋(鉄砲蔵・重文)

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鶴丸倉庫(武具蔵・重文

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橋詰門一の門(復元)

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石川門一の門(枡形内から撮影・重文)

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菱櫓(復元)

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鉄門石垣

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玉泉院丸庭園(復元)

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菱櫓・五十間長屋内部と模型

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