日本100名城(38)
岩村城は、岐阜県指定史跡。岐阜県恵那市岩村町にある中世の山城で恵那市の南部に位置し、明知鉄道明知線岩村駅の南東に位置する城山山上にある。本丸が諸藩の居城中最も高い海抜717mに位置していた。このため、大和の高取城、備中の松山城と並ぶ日本三大山城の一つに数えられている。本丸、二の丸、出丸、八幡曲輪、帯曲輪など石垣が残る。文治元年(1185)加藤景廉の創築とされ、遠山氏時代を経て戦国時代には森蘭丸が城主となった。江戸時代には岩村藩の藩庁であった。明治維新後城は取壊されたが、1700mに及ぶ石垣は今なお往時の面影を残している。麓の藩主邸は焼失したが平成元年、ふるさと創生事業により太鼓櫓、御殿門、平重門、土蔵などが復元されている。付近は霧が多く発生するため、別名・霧ヶ城とも呼ばれる。「女城主おつやの方」の悲哀の物語が残る。