日本100名城(48)
松坂城跡は、秀吉家臣だった蒲生氏郷公が三重県松阪市殿町築城した近代城郭。1584年、旧領 近江日野 6万石から伊勢12万石に出世した際、氏郷は元の城を廃して3層天守を持つ総石垣造りの平山城を標高38mの独立した丘陵、四五百森(よいほのもり)に夜を日に継いでわずか3年で完成させ、その地を松坂と名付けた。その後 氏郷は会津60万石に大出世、松坂城は幾つかの城主を経た後、江戸時代初期には松坂藩の藩庁となっていたが、廃藩後は御三家紀州藩の南伊勢国内17万9千石を統括するために城代が置かれ、維新を迎えた。残念ながら現存する建物はありませんが、現在は壮大な石垣が残っており、往時の城の姿を現代に伝えて城址公園となっている。城の縄張りは梯郭式平山城で、松阪市の中心地の北部に位置する。阪内川が城北を流れ天然の堀となっている。平成23年2月7日、国指定史跡となる。