日本100名城(50)
彦根城(ひこね じょう)は、滋賀県彦根市金亀町にある彦根山に、鎮西を担う井伊氏の拠点として置かれた連郭式平山城(標高136m、比高46m)である。多くの大老を輩出した徳川譜代大名筆頭である井伊氏14代の居城であった。江戸時代および1869年(明治2年)の版籍奉還後から1871年(明治4年)の廃藩置県まで彦根藩の役所が置かれた。廃城令に伴う破却を免れ、天守が現存する。天守と附櫓(つけやぐら)及び多門櫓(たもんやぐら)の2棟が国宝に指定されるほか、安土桃山時代から江戸時代の櫓・門など5棟が現存し、国の重要文化財に指定されている。中でも馬屋は重要文化財指定物件として全国的に稀少である。城跡は特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域である。天守が国宝指定された5城のうちの一つである(他は犬山城、松本城、姫路城、松江城)。