日本100名城(60)
赤穂城(あこうじょう)は、 兵庫県赤穂市上仮屋にある変形輪郭式平城。江戸時代は赤穂藩(加里屋藩)主の居城。昭和46年に国の史跡に指定され、平成14年には本丸庭園と二之丸庭園が国の名勝に指定されている。別名・加里屋城、大鷹城。平成18年には「日本100名城」に選ばれました。
浅野長直によって慶安元年(1648)から13年の歳月をかけて築かれた赤穂城は、近世城郭史上非常に珍しい変形輪郭式の海岸平城です。本丸と二の丸が輪郭式に配され、その北側に三の丸が梯郭式に置かれている。銃砲撃戦を意識した設計となっており、十字砲火が可能なように稜堡に良く似た横矢掛かりが数多く用いられている。藩の家老で軍学師範の近藤正純が設計し、そのうち二之丸門虎口の縄張は、当時の著名な軍学者であった山鹿素行の手が加えられた。これにより二の丸周辺の手直しがされた。それまでは一重の堀に囲まれた掻上城(かきあげじょう)という質素なものであったと伝えられています。城地は三方を山に囲まれ、東に千種川、南は瀬戸内海に面し、清水門の南にある船入は船が出入りできるようになっていました。