日本100名城(71)
福山城(ふくやまじょう)は広島県福山市丸之内1丁目にあった輪郭式平山城で、城跡は国の史跡に指定されている。久松城(ひさまつじょう)、葦陽城(いようじょう)とも呼ばれる。徳川幕府から西国鎮護の拠点として,譜代大名水野勝成が元和5年(1619年)備後10万石の領主として入府し元和8年(1622年)に完成した城で、江戸時代建築最後の最も完成された名城としてたたえられ、日本における近世城郭円熟期の代表的な遺構であり、2006年2月13日、日本100名城に選定された。伏見櫓、筋鉄御門(ともに、国の重要文化財)また伏見櫓は築城の際に、京都伏見城の「松の丸東やぐら」であった遺構を徳川秀忠が移建させたもので白壁三層の豪華な姿に桃山時代の気風が伺えます。筋鉄御門も元和5年(1619年)に廃城が決まった伏見城から移築されたとの伝承を生んでいます。ただし、伏見城から移築されたとの説は、文献にはまったくその記載がないため築城時の新造とする説もあり、定かではありません。2018年7月30日には福山城跡の天守閣部分に対し、広島県内では初の事例となる景観重要建造物の指定がされた。