日本100名城(85)
福岡城(ふくおかじょう)は、現在の福岡県福岡市中央区に築かれた梯郭式の平山城で、 豊前国中津12万石から筑前国福岡52万石に移封された初代藩主黒田長政が、慶長6年(1601)から7年がかりで築城した12代270年余にわたる黒田氏の居城。天守閣はなく大中小の各天守台と47基の櫓や10棟の城門があったという。本丸の南西に南丸(南二の丸)、北東隅に同じような規模で東二の丸、この2つを結ぶようにして囲む二の丸、二の丸の西から北東に三の丸が囲む配置で構成された内城部分で413900㎡、城下の武家屋敷まで含めば2460000㎡もの広大な規模を持つ城郭で、東側に那珂川をもって堀とし高石垣を南北に長く築き、また西側は干潟の「草ヶ江」を大きな池沼堀として活用した。この大堀は現在、大濠公園として整備されている。城下町は城の北側(博多湾側)に東西に長く開かれた。別名、舞鶴城、石城。国の史跡に指定されている。