日本100名城(86)
大野城(おおのじょう/おおののき)は、福岡県の太宰府市・大野城市・糟屋郡宇美町にまたがる大城山(おおきやま)に築かれた、日本の古代山城(朝鮮式山城)である。城跡は、1953年(昭和28年)3月31日、国の特別史跡「大野城跡」に指定されている。大野城は飛鳥時代に大和朝廷によって築城された、我が国最古の古代山城です。天智2年(663年)に「白村江の戦い」で唐・新羅の連合軍に大敗を喫した倭国(後の日本)が天智4年(665年)大宰府防衛を目的として築いた城であると考えられています。『日本書紀』に登場する城で、城郭の建設を担当したのは亡命百済人で、「兵法に閑(なら)う」と評された、軍事技術の専門家の憶礼福留(おくらいふくる)と四比福夫(しひふくぶ)である。また、大野城・基肄城とともに長門国にも亡命百済人が城を建設しているが、城の名称は記載されず、所在地も不明である。