日本100名城(91)
島原城(しまばらじょう)は、長崎県島原市城内にあった連郭式平城。有明海に臨み、雲仙岳の麓に位置し、高く頑丈な石垣が特徴である。本丸は周りを水堀で囲まれており、二の丸と廊下橋形式の木橋一本で繋がれている。橋を壊せば本丸を独立させることが出来るが、逆に袋の鼠状態になり、しかも廊下橋は、防備上矢玉が当たりにくくなるので、縄張りの欠陥とも言える。同じ事例に、高松城の天守郭(本丸)がある。また、天守は破風を持たない独立式層塔型5重5階(初重の屋根を庇として4重5階とも)で最上階の廻縁高欄を後に戸板で囲ったため「唐造り」のようになっていた。城は昔「四壁山」「森岳」などと呼ばれた小高い丘を利用して築かれたので別名を「森岳城」や「高来城」とも言います。城跡は長崎県指定史跡に指定されている。