フェラーリ 330 P4

耐久レース史に残る『フェラーリ対フォード』の壮絶な闘い。そのラストシーズンとなった1967年、マラネロは330 P4を送り出した。最も美しいスポーツプロトタイプと呼ばれるP4は、3バルブエンジンのハイパワーを活かし、前年に失った世界タイトルを奪還する。

f:id:kouji-katayanagi:20210812164244j:plain

フェラーリ330 P4 (98)

f:id:kouji-katayanagi:20210812164317j:plain

フェラーリ 330 P4 1/43

エ ン ジ ン:ミッドシップ縦置き 60度V型12気筒、ボアストローク77mmⅹ71mm 

総 排気 量 :3967.44cc

最 高 出 力:450㎰/8000rpm

最 高 速 度:320km/h

フェラーリ 250 GTベルリネッタ“SWB”

華々しい成功を収めた250 GTベルリネッタは、1959年になると第二世代へと進化した。ホイールベースが短縮されたシャーシーフレーム、250テスタロッサと同タイプのシリンダーヘッド、ディスクブレーキを採用した新型モデル“SWB”は、きわめて高い完成度を誇っていた。

f:id:kouji-katayanagi:20210808202128j:plain

フェラーリ 250 GTベルリネッタ“SWB” (97)

f:id:kouji-katayanagi:20210808202158j:plain

フェラーリ 250 GTベルリネッタ“SWB” (97) 1/43

 エ ン ジ ン:フロント縦置き 60度V型12気筒、ボアストローク 73mmⅹ58.8mm

 総 排 気 量:2953.21cc

 最 高 出 力:240~280㎰/7000rpm 

 最大トルク:27kg-m/5000rpm               

 最 高 速 度  : 202~268km/h (ギア比などにより異なる)

フェラーリ 599 X X

FXXプロジェクトが大きな成功を収めた後、フェラーリは2009年のジュネーヴで599 X Xを発表した。599GTBフェオラノをベースに、先進テクノロジーを盛り込んだ特別製マシンである。599XXもやはり、選ばれたクライアントを対象としたサーキット専用の“走る実験室”だった。

f:id:kouji-katayanagi:20210804165351j:plain

フェラーリ 599XX (96)

f:id:kouji-katayanagi:20210804165429j:plain

フェラーリ 599XX (96) 1/43

 エ ン ジ ン:フロント縦置き 65度V型12気筒、ボアストローク 92mmⅹ75.2mm

 総 排 気 量:5999cc

 最 高 出 力:700㎰/9000rpm                

 最大トルク : 66kg-m

 最 高 速 度  : 未公表(330km/h)

フェラーリ 333 SP

312PBの後、フェラーリがスポーツプロトタイプマシンを製造することはなかった。しかし、マラネロが耐久レースで成し遂げきた栄光を忘れられない者たちもいた。彼らの働きかけにより、20年間の空白を経て、フェラーリは再びスポーツプロトタイプマシンを作り上げる。

f:id:kouji-katayanagi:20210731221004j:plain

フェラーリ333 SP (95)

f:id:kouji-katayanagi:20210731221108j:plain

フェラーリ333 SP (95) 1/43

エ ン ジ ン:ミッドシップ縦置き 65度V型12気筒、ボアストローク85mmⅹ58.7mm 

総 排気 量 :3997.11cc

最 高 出 力:650㎰/11000rpm

最大トルク : 45kg-m/9000rpm

最 高 速 度:368km/h

フェラーリ 330 TRI/LM

耐久レースのレギュレーションが大きく変わった1962年シーズン、栄光のテスタロッサシリーズの最終進化型となる330 TRI/LMが誕生した。4000ccのV型12気筒エンジンをフロントに搭載するこのマシンは、圧倒的なスピードでルマン24時間を制覇する。

f:id:kouji-katayanagi:20210727203808j:plain

フェラーリ 330 TRI/LM

f:id:kouji-katayanagi:20210727203934j:plain

フェラーリ 330 TRI/LM  1/43

 エ ン ジ ン:フロント縦置き 60度V型12気筒、ボアストローク 77mmⅹ71mm

 総 排 気 量:3967.44cc

 最 高 出 力:390㎰/7500rpm                

 最 高 速 度  : 280km/h 

フェラーリ 250 GTベルリネッタ“TDF”

複数のセクションから構成されるツール・ド・フランス・オートモビル。1950年代後半から1960年代前半にかけて、フェラーリはここで圧倒的な強さを見せていた。特に初代250 ベルリネッタは“ツール・ド・フランスの250 GT”と呼ばれるほどの結果を残した。

f:id:kouji-katayanagi:20210723134800j:plain

フェラーリ 250 GTベルリネッタ“TDF” (93)

f:id:kouji-katayanagi:20210723134841j:plain

フェラーリ 250 GTベルリネッタ“TDF” (93) 1/43

 エ ン ジ ン:フロント縦置き 60度V型12気筒、ボアストローク 73mmⅹ58.8mm

 総 排 気 量:2953.2cc

 最 高 出 力:220~260㎰/7000rpm(一部ワークス仕様280ps)                

 最大トルク : 27kg-m/5000rpm前後

 最 高 速 度  : 約220~250km/h 

フェラーリ 512BB LM

純粋なストラダーレとして作られた512BBを、耐久レースに対応できるコンペティツィオーネに仕立て直すのは決して簡単ではなかった。しかしプライベーターの情熱に後押しされ、512BB LMは最終的にルマン24時間カテゴリー優勝を果たす。

f:id:kouji-katayanagi:20210719153644j:plain

フェラーリ 512 BB LM (92)

f:id:kouji-katayanagi:20210719153718j:plain

フェラーリ 512 BB LM (92) 1/43

エ ン ジ ン:ミッドシップ縦置き 180度V型12気筒、ボアストローク82mmⅹ78mm 

総 排気 量 :4942cc

最 高 出 力:480㎰/7200rpm

最大トルク : 46kg-m/4600rpm

最 高 速 度:315km/h