日本100名城(99)
中城城(なかぐすくじょう)は、沖縄県中頭郡北中城村・中城村に存在した連郭式の山城である。六つの郭で構成されている。15世紀の琉球王国・尚泰久王代、護佐丸のグスク(城)として知られる。城壁の増築により現在みられる規模になったと考えられるが、築城の時期は不明。沖縄のグスクでは本土より古い時代から石積み技術が発達していて、中城城では時代によって異なる三種類の石の積み方が見られる。 最初に作られた南の郭に見られる自然の石をそのまま積む「野面積み(のずらづみ)」、一の郭と二の郭に見られる四角い形に加工した石を積む「布積み(ぬのづみ)」、三の郭と北の郭に見られる多角形に加工し石を積む「相方積み(あいかたづみ)=亀甲乱れ積み(きっこうづみ)ともいう」。
沖縄戦で建物は焼失するも、石垣の被害は少なく美しい石垣が残っている。300余りあるとされている沖縄のグスクの中では、最も昔の姿を残しているグスクとして知られている。また、1853年、アメリカのペリー提督が立ち寄り、城壁や門の測量。その建築技術の高さに驚嘆したのが、沖縄県中頭郡北中城村にある世界遺産「中城城跡」です。