日本100名城(8)
仙台城(せんだいじょう)は、現在の宮城県仙台市青葉区(陸奥国青葉郡)の青葉山にあった日本の城(平山城)である。雅称は青葉城(あおばじょう)。「五城楼」との別名もある。2003年(平成15年)8月27日、国の史跡に指定された。
青葉山には、伊達氏以前から城があり、初めは千体城、後に千代城と称し、鎌倉時代末期から室町時代中期にかけて島津氏が陸奥守として居城し、室町時代末期には国分荘の国人の国分氏が居城したとも伝えられている。
戦国時代末期の城主で伊達政宗の叔父でもある国分盛重が政宗と対立して1596年(慶長元年)に出奔すると、千代城は廃城となった。
伊達政宗は、関が原の戦い直後、徳川家康の許可を得て千代に居城を移すことにした。1601年1月28日に青葉山に登って自ら縄張りし、地名を仙臺(新字体:仙台)と改め、2年かけて築いた。天守閣は築かれなかったが、本丸には南面の崖にせり出した桃山風書院建築の粋を集めた、壮大な大広間があった。仙台城は青葉山に位置することから青葉城とも呼ばれている。
現在、本丸に建物は残っていないが、平成15年には国史跡に指定された。仙台城見聞館では発掘や石垣修復工事の様子がわかる。また、青葉城資料展示館では城の全景復元模型や仙台城の復元CGを見ることができる。平成27年には、地面に本丸大広間の間取り跡が示され、大きさを体感できる。
天守台には政宗公騎馬像が立ち、仙台市街地や遠く太平洋までも見下ろしている。全国でも有数の規模と曲線美を誇る石垣や騎馬像は、夜になると美しくライトアップされる。