高取城(たかとりじょう)は、高取町から4キロメートル程南東にある、標高583メートル、比高350メートルの高取山山上に築かれた山城である。山上に白漆喰塗りの天守や櫓が29棟建て並べられ、曲輪の連なった連郭式の山城で、城内の面積は約10,000平方メートル、周囲は約3キロメートル、城郭全域の総面積約60,000平方メートル、周囲約30キロメートルに及ぶ。堀は2.8kmの大規模なものだった。日本国内では最大規模の山城で、備中松山城(岡山県)・岩村城(岐阜県)とともに日本三大山城の一つに数えられる。元和元年(1615年)の一国一城令の際も重要な山城として破却を免れ、現在に至るまで石垣や石塁が残されている。
下記に記した三城が、日本三大山城といわれている。高取城が、比高がもっとも高く、その壮大な規模からも、高取城を「日本一の山城」と我々が考える所以である。 |
城郭名 |
所在地 |
海抜 |
比高 |
解説 |
大和高取城 |
奈良県 |
583m |
390m |
比高が一番高い |
備中松山城 |
岡山県 |
480m |
340m |
建物が現存する中で最も高いお城 |
美濃岩村城 |
岐阜県 |
721m |
150m |
海抜が一番高い |
比高とは、麓から本丸までの高低差で大きいほど一般的難攻不落と考えられる。 |
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